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インクルーシブな遊び場「コパル」 2023/8/24

福祉保健医療委員会の視察で山形市の「シェルターインクルーシブプレイス コパル」に行ってきました。コパルは周囲の自然と一体となる佇まい、斬新な建築デザインがまず目を引きます。

山形市では子どもたちがのびのび遊ぶ場所が少なく、雨天や冬にも子どもが安全に遊べて、なおかつ保護者が交流できる施設が欲しいという要望が多くあったそうです。 

そうした要望を踏まえて、令和4年に山形市の子育て支援拠点として「コパル」は整備されました。開館からまだ1年しか経っていませんが、20万人以上の方が施設を利用されているそうです。

この施設の特徴は「インクルーシブ」を追求した設計デザインです。インクルーシブというのは「すべてを包括する」という意味ですが、コパルは性別や年齢、国籍の違い、障がいの有無などを問わず多様な人々が共に遊べる施設として設計されたそうです。 

具体的には車いすに乗ったまま利用できるブランコや触覚をたよりに進むトンネル、幅広のスロープで体育館や遊技場がひとつながりとなる空間デザインなど全ての子どもたちが感覚的に遊べる施設となっています。子どもたちの背の高さで窓を見ると、蔵王連峰の雄大な山並みが見えるなど細かい工夫も。決まった遊び方がなく、自由な発想で遊びを創造できる仕掛けが随所に施されていました。eスポーツの部屋やカフェなどもあるので、長時間遊んでいられます。

年齢に応じて遊べる遊技場

eスポーツやデジタルアートを楽しめる

木琴になるベンチ

手すりも遊び道具に

「コパル」は民間資金を活用したPFI方式で建設され、建設後に市に所有権を移し、民間企業が運営を行うという形をとっています。設計段階の会議には有識者や地域の方、学校の先生や企業、設計士などがワークショップを何度も丁寧に行い、議論を尽くしたそうです。こういった施設は色々な人の意見を集めていくと、誰にとっても満足度が平均点の「ふつう」の公共施設ができあがる場合が多いんですが、ここまで尖った個性的な施設を創り上げた事は本当に凄いと思います。中心となる方がしっかり理念とビジョンを持ち、多様な有識者の参画もあったからこそ、唯一無二の施設ができたんだと思います。

こうした魅力的な施設があることは子育てに楽しさを与え、また他の地域からも山形市に訪れるきっかけとなります。地方創生の取り組みとしても素晴らしく、コパルのように自由な発想の遊び場が全国に増えるといいと思います。最近はインクルーシブ公園が広がってきていますが、その成功例を視察でき、大変参考になりました。埼玉県でもこうした全国に発信できるような子育て支援に取り組んでいかなければと思います。

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