フリースクールという選択肢 2024/11/29
県議会の同僚議員とともに、「NPO法人ろーたす」という不登校生徒の支援を行うフリースクールに視察に行ってきました。ろーたすさんは、日本財団「子ども第三の居場所事業所」を受託し、学校に行けない・行きづらい子どもたちに居場所を提供し、支援し、また自宅から出られない方にはアウトリーチ(訪問支援)も行なっていらっしゃいます。
埼玉県においても公立小・中・高校で年間30日以上登校しなかった不登校児童生徒は、2万93人と過去最多を更新しています。こうした不登校児童生徒への支援が必要ですが、その体制づくりも急務となっています。
ろーたすさんのメイン事業はフリースクールの運営ですが、フリースクールというのは、様々な理由で学校に行けない子どもたちを対象とした民間の教育機関です。ろーたすさんは子どもたちへの学習指導や体験活動、グループワークを実施しています。保護者からは「学校に通いづらかった子どもが笑顔を取り戻した」といった肯定的な声が多数寄せられているといいます。またろーたすでの生活を経て、学校に復帰するケースも多く、学校復帰や就職など次の進路へのサポートを行っているとの事でした。
不登校支援には、教育支援センターや学びの多様化学校などが挙げられますが、「学校の雰囲気がなじめない」「先生と会いたくない」という子どもにとってはフリースクールのような居場所も必要だと思います。まずは学校において不登校を未然に防ぐ取り組みが必要ですが、学校以外の学びの場を確保していく重要性は増しています。利潤を求める事業ではありませんので、フリースクールの運営は大変だとの事です。今後は一定の要件をみたしたフリースクールに自治体が補助金を出すなど認証制度なども検討していく必要があるのではないかと思います。これからの時代に必要な「学びの場の確保」について今後も現場を見ながら取り組んでいきます。