宇宙輸送システム 2025/9/25
県議会では議員研修として、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の参事官を務めている井出真司氏の講演がありました。

タイトルは「宇宙輸送システム」についてです。人や物資を宇宙空間へ輸送する取り組みが今、全世界で進められています。ロケットを使って地球上を高速で輸送する「2地点高速輸送」や人が乗る「宇宙旅客輸送」など急速な技術進歩とともに進んでいるそうです。
この分野で強いのはやはりアメリカや中国、ロシアで、特に民間ですがイーロンマスクのスペースX社が進める宇宙輸送はかなり高いレベルに至っているそうです。スペースX社は「生命を多惑星化する」というミッションで、人間が複数の惑星に住めるように宇宙開発を進めているそうです。

スケールの大きな話です。スペースX社は約8300機の衛生も飛ばし、高速ネットサービスのスターリンクも展開しています。埼玉県でも今年度、数台のスターリンクを購入したところです。

国や民間による宇宙での活動が活発になっているため、スペースデブリ(宇宙のゴミ)も問題になってきているそうです。昔読んだプラネテスというマンガを思い出しましたが、マンガのような未来がすぐそこまで来ていて、何十年も前からその未来に向かって着実に努力してきたイーロンマスクやジェフベゾスの凄さを改めて感じました。

講演の最後には「宇宙安全保障」という言葉も出てきましたが、宇宙が今や各国の地政学的競争の舞台になっているようです。日本の技術力の高さを宇宙開発の分野でも発揮して頂きたいです。
いつも勉強会というと、地域の課題や社会問題についてが多いんですが、こういったスケールの大きな講演も聞くと視野が広がります。勉強になりました。