農業の高温障害 2023/12/9
12月議会で審議中の補正予算の中に「農作物災害緊急対策事業」が計上されています。今年の夏は例年以上の暑さでしたが、降水量も少なく、県内の農産物に大きな影響がありました。高温の影響で米が白く濁る「白未熟粒」が発生していて、県内の水稲作付面積28,600ヘクタールのうち、約4パーセントの1,221ヘクタールが被害を受けているそうです。白岡市や宮代町でも被害がありました。
こうした高温の被害を受けた農業者に種苗や肥料の購入費を支援するのが今回の緊急対策事業の主旨です。執行部からは、「県と市町村が一体となって対策を行い、被害からの早期回復を図る」という説明がありました。補助総額は9,676万5千円、白岡市や宮代町の被害農業者も含まれます。農業は天候などによって大きな影響が出ます。近年の温暖化の中で農業生産力を維持していくために、こうした支援は重要だと思います。
埼玉県だけでなく、全国各地で高温等による農作物被害が発生しています。地球温暖化の中の米づくりは農産物や収入の減少、熱中症など、様々な課題があります。こうした課題はありますが、一方で埼玉産の「彩のきずな」など暑さに強い、害虫にも強い米も生まれています。こういう品種をさらにアピールすると共に、温暖化に適した品種への転換支援を強化していく必要性を感じています。
