農業の未来について①「地域農業のこれから」(2016年6月一般質問)
6月議会では農業について一般質問をしました。今、日本の農業は大きな岐路に立たされています。当市においても農業は、産業面だけでなく、自然環境の面、防災や食育の面にも関わってくる重要なものです。
個別的政策から全体像まで、内容は多岐にわたりますが、できる限り簡略化して報告します。全編は議会のネット中継にありますので、もしよろしければご参照ください。

1.農家の方々が共同で農業をやることは難しい?
渡辺(質問):
〝農家の方々が集まり、地域の農業を、地域ぐるみで運営していく。当市の農業振興地域において、このように農家が「組織化して」共同で農業を行うことは合理的と考えられる。
「農業機械の共有」、「地域内の田んぼの共同管理」など多くのメリットがある。また当市のまちづくり計画の中でもこれを推進するとしている。しかし実際はなかなかうまくいかない。組織化のハードルも高く、運営にも困難がある。課題はどこにあるか?”
農業振興地域・・・農業を推進するべきと指定された地域

市役所(答弁):
“営農の組織化は経営管理の向上や、経営承継の円滑化など様々なメリットがあると認識している。しかしながら、土地所有者の合意を図りながら、「農地をまとめる」ことが課題になっていると考える。このことから当市においても効率的な農業ができるよう農地の集約を推進していきたい。”
2.農業の未来を担うリーダー育成は
渡辺(質問):
“農地の集約も大事だが、人の育成も大事ではないか。率先して地域農家をまとめ、農業の未来を拓くリーダーが、持続性・発展性ある地域農業には必要だと考える。農業振興地域においても10年後、20年後、農業をやっていけるかわからないという声もある。次世代を担う地域農業のリーダーを育て、地域農業の未来に結び付ける取り組みが必要と考えるが?”
市役所(答弁):
“確かに地域農業の発展には関係者をまとめ、次世代に繋げるリーダーが必要と考える。市としても認定農業者を増やすなど、意欲ある担い手を育てていきたい。農業委員会やJA農協と連携しながら、地域農業のリーダー育成を図っていく。”
認定農業者・・・市町村から認められた農業経営者。国や県などからもさまざまな支援が受けられる