保健福祉医療委員会がありました。9月定例会では補正予算が1件、条例改正が6件、請願などの審議が行われています。主なものを順次報告していきます。
◆災害派遣手当に関する条例改正
新型インフルエンザ等の対策の実施のために、知事が指定行政機関(内閣府など)に対して職員派遣の要請ができるようにする改正です。以下の質問を行いました。
質問(渡辺):「具体的にはどのような際に要請が可能となるのか。」
答弁(執行部):「災害対策本部が設置され、感染症への対応そのものの業務がひっ迫した状態にある時に要請が可能となる。」
◆虐待防止条例の条例改正
車内やバス園児置き去り等が後を絶たない状況を変えていきたいという思いからの議員提案。児童の放置(安全確保がされない、すぐに駆け付けられない状態)を禁止するとともに、県に待機児童対策の推進をさらに強化させる。また、虐待を受けている児童を発見した場合は通報を行うという条文です。委員会では以下の質問を行いました。
質問(渡辺):「罰則はなく理念を示す条例となっている。保護者や擁護者の責任を追求することが目的ではなく、現状で救えない子どもを救うため、そして条例改正によって待機児童対策などを促進し、社会で子どもを見守る、そうした社会整備を目指した条例と捉えてよいか?」
答弁:「児童の放置による痛ましい事件を根絶していきたい。児童の安全確保の視点から、児童の放置はしてはいけないという県民への意識改革を促すことが主旨である。」
質問(他の委員):「意識啓発が主な目的なのか?」
答弁:「意識改革を促すためである。児童の安全確保がされない、すぐに駆け付けられないといった、短時間であっても保護者の監護を著しく欠けるものは放置であり、児童の危険を防ぐ環境づくりが重要と考える。」
私も子どもの痛ましい事件を無くし、社会全体で子どもを守っていきたいと考えています。この議案については様々な意見を頂いています。マスコミ報道で誤解されているものも多くみられます。数が多く一つひとつにお答えはできませんが、頂いたご意見は貴重なご意見として県議団に持ち帰り丁寧に話し合います。
リンク:議員提案条文
◆補正予算(高齢者施設や障害者施設への支援)
高齢者施設や障害者施設への新型コロナ対策の支援を継続するための補正予算です。感染発生時の人員確保や衛生用品の確保など施設のかかり増し経費を国の支出金で補助します。委員会では以下の質問を行いました。
質問(渡辺):「施設から申請して交付が行われるプル型の支援なのか。補助を必要とする多くの施設に行き渡るための周知が必要と考えるが。」
答弁(執行部):「施設から申請を頂いて、補助を行うプル型の支援となる。県内施設にいきわたるように周知を行うとともに、申請の作成手順をネットに乗せるなど、丁寧な対応を心がける」
質問(他の委員):県独自の支援策は検討されたのか。
答弁(執行部):「上限を超えた施設については個別協議を想定している。上乗せは検討していない。」