ネットを活用した子ども・若者支援 2024/3/15
県議会では予算特別委員会が開かれています。今日で部局別の予算審査が終わりました。今年度の県の予算は「子育て支援」にも力が入れられています。
その中のひとつ、子どもの居場所づくりですが、今年度からインターネット上に子どもや若者が集える「バーチャルユースセンター」を開設します。こども・若者が利用できる仮想空間を作り、利用者はアバターとなり、ネット上にてユーザー同士でコミュニケーションしたり、専門支援員に相談したり、講座に参加したりする事ができます。こどもや若者も様々な悩みを抱えていますが、対面では話しづらい事でも匿名性が確保できるネット空間であれば相談しやすいのではないかというのが担当部局の考えです。

自分もこうしたネットを活用したこども・若者の悩み支援は積極的に進めていくべきだと考えています。先の一般質問においても、生徒一人ひとりが持つタブレットを活用してオンライン相談や不登校生徒へのオンライン授業をさらに充実させていく事が必要という主旨の発言をさせて頂きました。オンライン授業やオンライン相談は不登校になった生徒も、人間関係のハードルをクリアしやすく、学校や教室には行けなくとも、心理的に参加しやすい選択肢だと思います。不登校生徒へのオンライン授業については積極的に行っている学校もありますが、地域によってまだまだ温度差があり、全く活用が進んでいない所もあります。多くの学校でオンライン授業やオンライン相談などが当たり前のように行われ、ネット支援が充実するように、県がリーダーシップを発揮していく事が重要と提言したところです。
埼玉県では公立の小・中学校で不登校となっている児童生徒数が1万人を超えています。こどもたち一人一人の悩みに寄り添って適切な支援につなげていくことが必要ですが、その際は時代に合ったツールを活用していく事は重要です。ただ、こうした新しい取り組みが「これじゃない」感で終わらないように、しっかり活用され、一人でも多くの方の支援につながるように、予算成立後も取り組みを注視していきます。