そして、もうひとつ。この道路は一体「どこまでの路線として」想定されているのか?
道路の名前は「白岡・宮代線」となっています。この道路が繋がる先は春日部・菖蒲線までなのか、もしくは御成街道まで繋がるのか、宮代の街までいくのか、それともさらにその先、東武動物公園の駅まで届く構想なのか?
現在白岡においては東武線とJR線を横につなぐ経路が存在しません。この白岡・宮代線が幹線道路として整備され、白岡の駅と宮代の駅を結ぶようになれば、ドラスティックにまちづくりは変わります。この道路を核として、地域個々の問題が複数の自治体の連携によって解決できるかもしれません。少子高齢化により、自治体が消滅していくといわれる中で、今後は白岡単独ではなく、ある程度広域的な視点によるまちづくりと地域の発展を検討することも必要です。このまちの将来に大きな意味をもたらす可能性のある事業「白岡・宮代線」について、その将来像についても含め、質問致しました。
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質問(渡辺): 『白岡・宮代線の進捗状況と今後のスケジュールについて伺います。また市としてはこの道路の完成をどう定義しているのでしょうか。つまりこの道路をどこまで繋げる将来像があるのか伺います。』
答弁(都市整備部): 『白岡・宮代線ですが、現在、用地買収を進めており、東北自動車道の東側(はぴすしらおか側)については、約92%が買収済みとなっています。東北自動車道を横断する高架橋の詳細設計業務も発注準備を進めています。
通常、設計が完了すれば、次は発注となりますが、工事の施工にあたっては高速道路を一時通行止めにする必要がある事業ですので、当市以外の場所で東北自動車道を通行止めにして実施する工事があれば、それと合わせて施行を行うことを検討しています。スケジュールとしては、新図書館と並行して 設計業務を進めていきますが、その中で、工事期間を総合的に検討していきます。また、本道路の延伸についてですが、まずは春日部・菖蒲線までを完成させます。その先の延伸については宮代の境までの構想がありますが、その他事業の進捗事業をみながら考えていきます。』
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という概要の答弁を頂きました。3年後の完成を目指し、宮代への延伸についても検討していくとのことです。高速道路を止める工事も、タイミングを逃さぬようにと要望致しました。宮代までの延伸の件は、今回はあくまで問題提起ですので、今後経過を追っていきたいと思います。
私は今回の質問では図書館や、道路を取り上げていますが、ハコモノやインフラ推進派というわけではありません。むしろ、これからはソフトパワーや知恵を用いて地域の暮らしの質を上げていくことが必要だと考えています。しかしながら、市の発展を考えた時、必要最低限のインフラというものがあります。それは、この白岡・宮代線であったり、図書館であったり、また白岡西口線及び白岡駅西口開発だったりします。
私はこういった大きな事業を、中途半端に、将来のビジョンも持たずに進めていくことは大変危険だと考えています。しっかりと議論を重ね、あらゆる状況と可能性を洗い出すべきです。そして事業の推進にあたっては、予算状況を踏まえながら、スケジュールを確立し、無駄の無い計画を進めていかなければならないと考えています。
(※質問、答弁の内容はあくまで大まかな概要です。詳細につきましては市議会の議事録などをご参照ください。)