都市と緑の交流を (12月議会一般質問) 2017年12月
12月議会では市民農園を取り上げました。これからのまちづくりは「都市」と「緑」に関係性を見つける事が求められています。人口減少で宅地需要が減る中で、緑とどう付き合っていくか、農地をどのように管理していくか、大きな問題となっています。
緑を活かした交流を
渡辺Q「 都市住民が農業体験を行うグリーンツーリズムが活発化しているが、それと共に、野菜や果物などを自主栽培する市民農園の人気も高まっている。市民農園は食育、レクリエーションなど様々な理由で活用され、地域活性化の役割も担っている。遊休農地や耕作放棄地が大きな問題となっているが、こうした土地をリメイクし、市民農園にする例がある。
全国では農業ベンチャーが指定管理を行い、観光地化に成功した市民農園もある。中には貸農園をフランチャイズ展開する会社もある。
白岡には総合運動公園周辺に市民農園があるが、管理・整備をさらに充実させ、都市と緑の交流、地域活性化等に活用できないかと考える。
まず近年の応募状況と利用率はどのようになっているか。」
総合運動公園近くの市民農園
市民生活部A 「白岡の市民農園は利用できる区画が60区画ある。現在、利用率は100%となっており、毎年、利用枠を上回る応募数がある。希望によって最長5年まで更新が可能だが、ほとんどの方は更新を希望している。利用者は市街地にお住まいの方々だが、朝夕、あるいは週末に農とのふれあいを享受している。」
農に興味を持つ方の受け皿を
渡辺Q「 定年退職した方でも農業に興味を持つ方は増えている。市としても、こういった初心者に向けた受け皿を作る事が必要ではないか。今後、市民農園を拡大・増やしていく事についてどのように考えるか。またベンチやテーブル、休憩場所など、利用者が交流するスペースを設置し、農園の管理・サポートを充実してはどうか。」
市民生活部A 「市民農園では、利用者の方々が農業をきっかけにネットワークを拡げている。市としてもこのような交流を後押しするために交流スペースの設置などを検討していきたい。市民農園の拡大については、ニーズの高まりを見ながら検討していきたいと考えている。」
千葉県流山市の市民農園。市街地の中に設置され、人気を博している。
農に興味を持つ方を育てるシステムを
渡辺Q「 農業に興味を持った方が、さらに農業について技術を会得し、知識を深める。そのための支援が必要だ。市民農園にて「農業塾」等のイベントを実施し、農に携わる方々を育ててはどうか。また都市農業の魅力をホームページ等でも発信し、市民と緑の交流をさらに促してみてはどうか。」
市民生活部A 「市としても、市民農園利用者をはじめ、農業に関心がある方へのサポートをすることにより、農業への関心を高めていきたい。来年は農業に興味がある方などを対象に講演会を実施し、担い手を育成していきたい。農園利用者へのサポートも機会を見て実施していく。また市民農園について市民の方々に発信していく。」