子どもの進学支援の対象は 2023/12/18
福祉保健医療委員会の議案審議がありました。今回は児童養護施設いわつきの指定管理者の指定、そして物価高騰対策等の補正予算が議案として審議されました。

今回の補正予算の中に、「子どもの進学への支援」が予算計上されています。これは経済的な課題を抱えるひとり親家庭等の子育て世帯に、大学の授業料や中学・高校3年生の模擬試験等の費用を国と県で援助する、という内容のものです。
とても良い取り組みではあるんですが、この支援策の問題点として指摘しなければならないのが、支援対象の狭さです。この支援金は市町村を通して支給されますが、そもそも市町村が「子どもの生活・学習支援事業」という事業等を行っていなければ支給がされません。(市町村の学習支援事業に登録している生徒に支給されるため)
そしてこの事業を行っている市町村は県内63市町村のうち、19市町村しかありません。これでは困難を抱える多くの子育て世帯に支援が行き渡りません。今日の委員会でもその点について議論が行われました。こうした市町村の学習支援事業がもっと拡がるよう県としても市町村を後押しし、必要とする家庭に細かく支援が行き渡る配慮を行って頂きたいと思います。
それ以外の補正予算としては物価高騰対策として先の5月議会で審議した支援策と同じ内容のものが計上されています。具体的には高齢者施設や障害者施設・保育所等の福祉施設に対して光熱費の高騰分を支援、また医療機関の光熱費についても依然として高騰が続いているため、その影響を緩和するため支援金を支給します。
