北方領土へ 2023/7/21
19日から3日間、自民党青年局の北方領土視察に参加してきました。全国から若手の県議会議員や国会議員らが集まりました。私も自分の目で北方領土を見て、現地で話を伺いたいと思い、参加しました。朝日に一番近い街と言われる根室市へ向かい、北方領土問題の近年の状況を伺いました。本土最東端にある根室市の納沙布岬からは肉眼で北方領土を見る事ができます。
北方領土は千葉県や愛知県とほぼ同じ面積があり、中でも択捉島は沖縄本島よりも広く日本最大の島です。以前は約17,000人(昭和20年)の日本人が住んでいましたが、昭和22年に島を追われてからは、故郷に帰れていません。現在は18,000人のロシア人が住んでおり、日本人は1人も住んでいません。北方領土への自由な行き来もできない状況です。
これまでは「北方四島交流事業」として北方領土に住むロシア人との交流事業も行われていましたが、コロナやウクライナ侵攻でストップしてしまっています。北方四島における共同経済活動も安倍総理が亡くなってから中断しています。
現在、北方領土には中国資本も入ってきており、単に日本とロシア二国間の話だけではなくなっています。複雑に絡み合った問題が北方領土にはあります。不法占拠から80年、元島民も少なくなっており、返還運動も分岐点を迎えている事がうかがえます。何よりも平和が重要というその軸は動かさず、諸外国と交渉していかなければなりません。埼玉県も、他人事ではありません。領土問題については日本人として問題意識を持ち続け、様々な立場から外交活動を後押しする事が重要です。百聞は一見にしかず。日本の国土について考えさせられる充実した視察でした。