被災地への県の支援、そして課題 2024/1/16
能登半島地震の発生から2週間が過ぎました。宿泊施設への2次避難も少しずつ始まっていますが、いまだ厳しい環境での避難生活を送っている方々が多数いらっしゃいます。
埼玉県では、主に石川県七尾市の避難所運営業務の支援を行っています。県内の市町村からも応援職員が現地に入り、支援物資の搬入や炊き出し、避難者の健康管理や夜間の警備などにあたっています。避難生活が長期化する事を見込み、何名かでチームを組み、時期をずらして交代で被災地に向かっています。非常に過酷な環境ですので、被災者の方への支援はもちろん自身の体調にも気をつけて頂きたいと思います。


専門の医療チーム(埼玉DMAT)も派遣され、患者搬送や診療などを行っています。埼玉医科大学や済生会加須病院などの専門スタッフが現地のDMAT本部の指揮のもと支援活動を行っています。
県、県内企業、白岡市や宮代町からも多くの物的支援、義援金支援が送られています。
また、今回の震災では障がいのある方や高齢者など、いわゆる災害弱者ケアの課題も浮き彫りになっていると思います。妊婦の方や知的障害のある方などが車中泊を余儀なくされている現状もあり、配慮が必要な方への体制整備が求められます。今後、埼玉県においても災害時における福祉避難所などの実際的な運用について、形だけでなく機能させるためにシミュレーションしていく必要性を強く感じています。
