白岡市の新図書館について(一般質問②)
新図書館については選挙期間中、様々な方からご意見を頂きました。「落ち着いて勉強できる学習室がほしい」「近隣市と本を相互貸借できるといい」「デザインもしっかりしたものにしてほしい」etc・・・
すでに基本構想・基本計画というものが作成されており、これを基にこれから来年秋の建設開始に向けて進めていくようです。26億くらいの予算が使われる事業ですが、完成は3年後を予定しています。

場所は市役所近く、現在千駄野運動広場がある場所になります。新図書館は、図書館機能、資料館機能、学習施設機能の3つの機能が融合した生涯学習施設となります。現在はまだ、様々な事柄が検討段階ではありますが、今後、必要な機能やサービスを決定していくためにも、まず基本的な方向性やコンセプトをしっかりと共有することは重要であります。今回は施設の中核である図書館機能について質問しました。基本計画を読んでみますと、その中で、「本図書館は従来の資料貸し出し型図書館から、レファレンスサービスに力を入れた課題解決型図書館への転換を図る」とされています。そこで、まずは下記を質問します。
・レファレンスサービスに力を入れた課題解決型図書館への転換を図るとされているが、今ある図書館と比べ、新しい図書館は具体的にどう変わるのか?
=====================
質問(渡辺): 『最近の図書館を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、全国各地の図書館の新しい取り組みが頻繁に取り上げられています。多様化する利用者ニーズに対して公共サービスの在り方が問われているとともに、図書館もただ作ればいいというものではなくなってきています。市の新しい図書館として、市民の納得が得られ、利用者を惹きつけるような付加価値の高いサービスの構想が必要だと考えます。この度、生涯学習施設の基本構想・基本計画を拝読させて頂きました。その中で、「本図書館は従来の資料の貸し出しを重視する貸し出し型図書館から来館者の学習・調査・研究を支援するレファレンスサービスに力を入れた課題解決型図書館への転換を図る」と言及されています。市民の方の中には今ある図書館がただ広くなったようなものを想像している方もいるかと思います。今ある図書館と比べ、新しい図書館が具体的にどう変わるのか伺いたいと思います。』

答弁(生涯学習課): 『今回の施設の基本的な考え方は、図書館機能、資料館機能、生涯学習機能の3つの機能を融合させ、一体的なサービスを提供することで市民が楽しく学び、交流できる文化創造の拠点となることを目指しています。その中でも、図書館機能につきましては、レファレンスサービスに力を入れた課題解決型図書館を目指す計画としています。このレファレンスサービスは、図書館にある資料などを使いまして、司書が利用者の調べものや資料探しのお手伝いをするサービスでございます。新施設では、学習や教養を深める支援のほか、法律や医療など暮らしの中で生じる身近な問題を解決するための情報提供を積極的に行うこととしています。また、地域の歴史を学ぶ方に対しましては、司書と学芸員の両者がそれぞれの機能で所蔵している資料を一度に提供するなど、複合施設ならではのサービスを実現していきたいと思います。さらに印刷資料のみでなく、インターネットや電子媒体の資料を組み合わせたより充実した情報提供を行っていく予定です。』
=====================
以上のような答弁を頂きました。この「レファレンスサービスが充実した課題解決型図書館」というものは最近の図書館の流れで、白岡もこの形を目指しているようです。Wikiや文部科学省ではこのように説明されています。
Wikipedia・・・レファレンスサービス
文部科学省・・・課題解決型図書館を目指して
非常に広い意味を含む言葉ですが、白岡市においてはレファレンスサービス=資料探しのお手伝い、という感じでしょうか。

司書の育成も含め、充実したサービスを実現するように努めていくという言葉を頂きました。もちろん蔵書の数も増やしていくとのことです。
次に2点目ですが、新図書館に関する市民への説明について質問しました。中には図書館が新しく建設されることを知らないという方もいらっしゃり、どういうものができるのか?どこまで進んでいるのか?なかなかわからない方も多いと思います。そこで、次の質問です。
・新生涯学習施設建設の進捗状況やサービスをわかりやすく市民に周知し、市民ニーズを把握するためにどのような方法を考えているか?
=====================
質問(渡辺): 『生涯学習施設についてはかける予算も大きく、市民の関心も高いと思います。いざ作ってしまってから、使われないものが出来上がってしまったり、市民のイメージとかけ離れたものになったりする事態は避けなければならないと思います。先ほどのレファレンスサービスについても一般の方にはどういうものかわからないという方も多く、そのわかりにくさが足を遠ざける要因になる可能性もあります。生涯学習施設について、わかりやすく市民に説明し、また市民のニーズと照らしあわせながら進めていくためにもなるべく早い段階から説明会や公聴会を開く必要があるかと思います。さらに言えば学生の方にも利用してもらうものですので、小中学生、高校生の意見を伺い、施設について説明することも考えられると思います。学校への出前説明会も含め、公聴会などの開催は予定されていますでしょうか。生涯学習施設に関して、わかりやすく市民に周知し、住民のニーズを把握していくためにどのような方法を考えているでしょうか。』

答弁(生涯学習課): 『平成25年7月に検討委員会が発足し、生涯学習施設に関する基本構想・基本計画を作成致しました。市民の皆様に対しましては、その内容を広報誌やHPで広く公開し、またパブリックコメントにより多くの意見を頂戴しております。今後も施設の進捗状況については広報誌やHPを通して、より分かりやすく、積極的に周知してまいりたいと思います。また、市内の小中学校などの協力を得ながら、なんらかの形で児童・生徒の意見を聞いたり、計画に対する意見交換を行うことができる説明会の開催なども検討してまいりたいと思います。』
=====================
以上です。現在は検討委員会を中心に様々な議論が行われています。今後、市民に向けた説明会や公聴会等の開催も検討するとのことですので、また今後の動きがありましたら、当サイトでもお知らせしたいと思います。皆様も新図書館について様々な意見や質問があると思いますので、是非、お気軽にお問合せいただければと思います。
(※質問、答弁の内容はあくまで大まかな概要です。詳細につきましては市議会の議事録などをご参照ください。)