白岡市内の学校の老朽化について (6月議会一般質問) 2022/6/27
6月議会では「学校の老朽化」について一般質問で取り上げました。老朽化への具体的な対応を求めるとともに、トイレの洋式化やバリアフリー化など、時代に即した教育環境の質の向上について市の対応を求めました。以下、主な内容をご報告します。

渡辺の質問:
白岡市の小中学校は昭和 40 年代〜60 年代にかけて建築され、建物の老朽化が進んでいる。その場しのぎの修繕で対応できるものではなく、建て替えが必要な学校もある。計画的に改修・建替えするとともに、教育環境の質的改善も必要だ。大きな費用がかかるため、なかなか具体的に進んでいかないが、先送りしてはならない。学校関係者や保護者、地域住民等と意見交換しながら、具体的に進めていくべきではないか?
市の答弁:
今後、小中学校も対象とした公共施設の統合再編の計画を策定していく。まずは庁内で議論を深め、児童・生徒数の推移を踏まえた学校の在り方について、整理に取り掛かる。学校の改修や改築については関係者に丁寧に意見を聞きながら進めていく事が重要と考えている。

篠津小学校
渡辺の質問:
特に篠津小学校は老朽化が著しく、地域の方々からも不安の声を頂く。改修や改築の具体的なスケジュールを早急に定めるべきと考えるが?
市の答弁:
篠津小学校は改築を予定している。教育委員会としても改築の早期実現を目指していきたいと考えている。まずは公共施設の再編計画を策定していく。
渡辺の質問:
学校のトイレ洋式化はどのように進めていくか。トイレ洋式化のニーズは高い。目標とスケジュールを定めて、着実に進めていくべき。また同様にトイレのタイル貼りの床をすべてシート貼りにする、床のドライ化(商業施設のようなトイレ床)が必要ではないか。タイル貼りの床は、水で洗い流す湿式清掃で掃除するが、床が濡れたままの状態になり、菌が増殖しやすい。衛生管理の観点からも、床のドライ化が重要。明るく清潔なトイレ空間をつくるべきだが考えは?
市の答弁:
学校のトイレ洋式化と床のドライ化は重要と認識している。学校の改築や改修の際に、合わせて実施していきたいと考えている。

洋式化と同様に床のドライ化が重要
渡辺の質問:
学校は何十年も前に建設された建物であり、近年の生活環境の変化に対応できていない所が多々ある。様々な観点から、現在の生活環境に対応した建物にアップデートしていく事が求められる。例えば、入口へのスロープの設置やエレベーターの設置、トイレのバリアフリー化の検討も必要だ。学校施設の改修や建て替えにあたって、どのような点を改善していくか?
市の答弁:
エレベーターの設置やトイレのバリアフリー化、防災機能の強化などが学校に求められている。学校の改修や改築を行う際には、これらを実施していきたいと考えている。

渡辺の質問:
改修に係る財源の確保はどのように考えているか。公共施設の更新は、更新費用を平準化しても、毎年度9臆近くかかる。国庫補助や地方債の活用も必要だ。財源確保についてしっかりシミュレーションはされているか?
市の答弁:
財源確保については、国や県の補助金を活用し、交付税参入率の高い財源的に有利な地方債を活用していく。
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一般質問を終えて・・・
学校施設の老朽化対策は、先送りできない重要な課題です。老朽化しているのは学校だけでなく多くの公共施設も同様です。しかし多額の費用がかかるために、なかなか具体的な取り組みが進みません。費用がないために施設の老朽化に対応しない事は、問題を先送りにするだけで、さらなる重大問題を引き起こす事に繋がります。具体的な進捗を求めていきたいと思います。
また、白岡市では、各部署がそれぞれの施設を縦割りで管理しており、一元的なマネジメントができていません。公共施設の複合化や用途変更など、部署を超えた柔軟な取り組みが求められる時代です。今後は白岡も、公共施設を一元的に「マネジメント」していく視点が必要です。この点は今後も市に提言していきたいと思います。