みどりと子どもを育むまち 2017/3/30(木)
会派で大阪の「箕面市」というところに視察に行きました。都市農業と子育て支援の視察です。
私たち白岡のまちでも農業者が減少して、耕す人がいない「遊休農地」が増えています。こういう農地の管理を今後どうしていくか大きな問題になっています。
今回うかがった箕面市では市が独自に法人をつくり、市内の遊休農地を一手に引き受けて農産物を耕作しています。そして法人で作った農産物はすべて学校給食に出しています。
保護者から預かる「給食費」を業者に支払うのではなくて、箕面市内で生まれる農産物の買い取りに回すシステムです。
なんといっても農業は販売や販路など「出口」をつくることが難しいですが、ここでは非常に効果的な取り組みが行われています。農業がちゃんと「お金に換わる」仕組みをつくった所が見事です。
またもうひとつ、箕面は子育て支援に力を入れています。国のカウント方式ではなくて、実際に保育所に入れない全ての子どもを待機児童としてカウントして、「真の待機児童ゼロ」を目指しているとのことです。
「子育て幼稚園」(保育所並みの長時間保育を行う幼稚園)の創立、保育士に月2万円を支給など、実に手厚い支援が行われていました。
(市役所内のキッズスペース)
市役所内にはキッズスペースや授乳コーナー、子供が遊ぶための中庭も。。箕面市は今も人口増加が続いていて、特に子供の数が増えているようです。このまちの子育て支援には全国から視察が来ます。
子どもを増やす。そして子どもが増えれば農産物の消費も増える。農地の管理にも人件費を割ける。各政策が連動しており、一本筋の通った合理性を感じます。
「緑と子供を育むまち箕面」。とても先進的な取り組みを見せて頂きました。少し嫉妬にも似た感情すら抱きました。ここで学んだことを活かしていきたいと思います。