医療DXの推進 2024/5/10
医療DXの勉強会に参加しました。厚生労働省の特定医薬品開発支援・医療情報担当参事官室企画官の西川宜宏氏、また文部科学副大臣などを務めた鈴木寛氏から「医療DXの最新動向について」講演がありました。さらにソフトバンク・ロボティクスからは介護や医療現場へのロボット活用について紹介がありました。
医療DXというのは簡単に言えば医療分野にIT・デジタル技術とデータを活用し、医療の質を向上させていく取り組みです。
特に今、医療DX推進の一環として「電子カルテ」や「電子処方箋」などを全国の医療機関で共有するシステム導入が進められています。
このメリットとしては、①病院や薬局など複数の医療機関でデータを共有することで、医療の質や安全性の向上につながる。②病院が問診データを事前に確認して事務作業を効率化できるため、患者の受付などの待ち時間が短縮される。③緊急時に運ばれた病院で迅速に患者の情報を把握することができる、などが挙げられます。
またスマートウォッチなどのウェアラブル端末と結びつけることで、医療機関が患者のデータを詳細に把握する事ができ、患者の医療データを患者と医者で見える化・共有する事も可能となります。
実は埼玉県でも電子カルテの共有は「とねっと」という医療システムの中で行われていました。しかし市町村によっては「とねっと」に参加する医療機関が少なく、そうしたシステムがあった事を知らない市民の方も多いと思います。医療機関の参加が少なかった理由の一つは、病院や診療所のIT化・デジタル化が進まなかった事が挙げられます。
今回、国が進めている医療DXの取り組みにおいても、中小医療機関のIT化・デジタル化をどのように促していくかが課題です。その解決策として、IT化・デジタル化を進める医療機関に対して診療報酬の加算が検討されており、インセンティブを用いてデジタル化を進める考えがあるようです。
医療DXはオンライン診療や遠隔治療など、これまでの医療の関わり方を大きく変え、恒常的な医療課題に対してブレイクスルーが生まれる領域でもあります。先日の一般質問でも、救急時の電話相談にオンライン診療を導入する事を県に促しましたが、そうした市民生活の質を高めていくような新たな医療サービスやデジタル活用を埼玉もどんどん進めていくべきだと考えています。
今日の講演では医療DXを進めていくメリットや課題を再確認でき、新たな知見も得る事ができました。今後も医療DXの最新動向を注視していきます。