今議会では副市長の人事案件がありました。現在の副市長の任期が終わるため、新たな人選が行われます。
副市長は市のナンバー2であり重要なポジションですので、以前からどのような方が選任されるのか気になっていました。
昨年末くらいでしょうか、新たな副市長は県から来るという噂がありました。「今現在、ナンバー3である総合政策部長が県から来ている中で、なぜナンバー2の副市長までも県から?」という違和感がその時はありました。
議会が始まり、最終日に副市長の選任が行われることになりました。どのような方が来るかわかりませんでしたが、最終日の1週間前に副市長候補のプロフィールを教えて頂きました。
何度も市長サイドから「賛成して欲しい」とお話がありました。しかしお会いしたこともない中で人物を評価する事は難しい状況でした。
そこで、市長が「どのような理由で」「どういった経緯」で新たな副市長を選任したのか質問するしかないと考えました。しっかりした理由が無ければ、白岡に天下りの席が用意されるだけになってしまう可能性があります。
すると副市長の選任理由は「県とのパイプをつくりたい」との事でした。しかし、ナンバー3の部長が県とのパイプ役を担っている中で、さらにその役割が必要だろうか?また、外部とのパイプづくりという政治的な色合いの強い仕事は市長の役割、または県議会議員の役割だと考えます。
自分の考えでは、副市長は職員をまとめあげて、市長のマニフェストを具体化していく役割があると考えています。市長が自由に動き回るためにも、副市長は市職員を熟知し、組織を監督できる方が望ましいと思っています。そのためには、白岡市での活動経験があった方がよい、また何か起きた時の危機管理体制の観点からも白岡市在住の人の方がベターとも考えられます。
「外からの視点がほしい」とお話されていましたが、これについては自分も同意するところです。しかし、今回の人選について経緯を伺うと、市長が自ら当該人物を指名したというより、大野知事の推薦で選ばれたと伺いました。この経緯を伺い、選任方法に疑問を抱きました。私たち議員だけでなく、市長すら副市長の人となりについて知らないのではないかと推測します。
副市長を県から登用する理由と経緯に十分に納得が出来ず、今回の人事案件には同意できませんでした。結果として反対は7名いましたが、10名の賛同があり、副市長人事は決定しました。
結果が出た後はノーサイドです。市長も議員も白岡を良くしたいという思いは同じでも、意見が異なる場合があるのは当然のことです。
白岡をもっと良くするために、新しい副市長としっかり協力し、そして時には議論しながら、より良い方向に進んでいきたいと思います。