条例改正の件について 2023/10/13
【お詫び】正式に条例改正案の撤回が決まりました。
この度は、条例改正の件でお騒がせし、大変申し訳ありませんでした。本日議会が開かれ、正式に条例改正案の取り下げ・撤回が決まりました。条例案については委員会以降、多くの方からご意見を頂き、再考し、団に持ち帰りました。そして団会議で話し合い、全員一致で条例の取り下げに至りました。
この条例について自分としては、子どもを取り巻く事件を無くし、子どもを社会で見守るための環境整備を加速させたい、という思いがありました。
もともとこの条例には「安全配慮義務」の記載がありました。例えば、子どもだけの下校の際には安全ブザーを持たせる、危険なルートを回避させるなどのルールを保護者と子どもで共有していれば、子どもだけで下校をしても放置や虐待に当たらない。子どもを残したごみ出しにしても、火事や事故防止など安全に配慮した状態であれば問題はない。県議団PTの中でもそのようなケースについて議論を行い、安全確保について対策を行っているものは放置にも虐待にも当たらないとして話を進めていました。禁止したいものとして最も想定していたケースは車の中での置き去りやバスの中での置き去り等でした。また、「通報」については社会通念上明らかに虐待と見られる状態を発見した場合のみ、行われると想定していました。こういった前提を踏まえ、今回の改正案に賛成しました。
しかし、今回の改正では、改正前から記載のあった安全配慮義務に関する表現がなく、委員会においても上記の前提を抜きに議論が進んでしまいました。私も委員会内でそうした前提を引き出す質疑ができませんでした。委員会終了後、条例が幅広い解釈を与えてしまい、多くの皆様にご不安な思いをおかけしてしまいました。自分の至らなさ、そして私個人に認識が足りなかった事を深く反省しました。何よりも自分には必死で子育てをしている方々に寄り添う視点が足りておらず、自分の浅慮を猛省しています。一期生として県の条例作りへの参加は初めてでしたが、もっと様々な視点から意見を出すべきでありました。地元の皆様と条例についてコミュニケーションを取る、意見を聞く、そうしたプロセスも不足していたと後悔しています。条例の性質上、慎重に意見聴取を行う必要がありました。
私も1歳の子を持つ父です。子育て支援については今後も力を入れて取り組んでいきたいと思います。そして子どもの安全を守り、痛ましい事件を無くしたいという思いは変わっていません。今回たくさん頂いたご意見を真摯に受け止め、これを教訓として研鑽を積み、多くの皆様からのご意見を伺い、県議団の政策に反映させていきたいと考えています。また自分個人としても、子どもたちを社会全体で守っていける環境の整備に全身全霊をかけて取り組んでまいります。