救急電話相談の質向上を 2023/10/31
この前の議会の一般質問で「救急電話相談」を取り上げました。救急電話相談というのは#7119番や#8000番の救急相談ダイアルです。救急車を呼ぶべきか迷った時、また病院に行くべきか迷った場合に相談ができます。救急電話相談は家族や子ども、自分に何かあった時に頼りたいシステムであり、また救急車の適正利用や救急医療の負担軽減にもつながる取り組みです。
この電話相談事業の質を上げていきたいと考えています。今日は先進的な取り組みを行っている企業からオンライン会議で話を伺いました。救急電話の際に、医師が直接相談に乗ってくれたり、医師がオンライン診療を行ったりできるシステムもあり、そうした先進的な電話相談事業に取り組む自治体・企業が出てきています。
埼玉県でも救急電話相談事業を行っていますが、以前から、救急電話相談の対応について疑問の声を頂く事が多々ありました。夜中に急な子どものケガで電話した際に適切な対応方法を得られなかったという声や、具合が悪くて病院に行った方がいいか迷った場合も病院に電話する事を促されるだけだったという声も頂きました。一日約300件の相談に2~6回線で対応していますが、時間帯によっては繋がらないという声もありました。軽い症状でも電話相談事業では心配が収まらず救急車を呼んでしまうケースもあり、トリアージが働いていない場合もあるようです。
電話相談事業の質を上げていく事は、市民の安心と安全に直結するだけでなく、医療現場の負荷を減らし、持続的な医療環境を創っていく事にも繋がります。電話相談事業がしっかり機能しているか、チェックを行う体制やPDCAの取り組みも必要です。埼玉県では主に看護師が電話相談を受けていますが、医師が直接相談に受けるという画期的なシステムも研究・検討していくべきと考えます。現環境を見直し、行政だけでなく、民間との協働で取り組んでいく事が重要です。今後も委員会や議会などで取り上げ、救急電話相談の充実を働きかけていきます。