新型コロナウイルスと学校再開 2020/4/3(金)
埼玉県は13日に県立学校の再開を目指すことを決めました。それに応じて白岡市も13日に学校の再開を目指すことを決めました。学校の再開は基本的に教育委員会が判断するものですが、通常のかたちで再開する事はまだ難しいのではないかと思います。
例えば、一日に登校する生徒数を減らす「分散登校」や授業時間の短縮などの検討が必要ではないでしょうか。もちろん子どもや教員の健康管理を徹底し、定期的な換気や席を離すなど基本的な対策も必要です。
先日の専門家会議では、地域の感染状況を「感染拡大地域」「感染確認地域」「感染未確認地域」の3つの区分に分けました。白岡市は感染確認地域に入ると思いますが、今後の感染状況の悪化によっては休校が延長になる場合もあります。日々状況が変わるため、来週の状況を見ながらの判断となりそうです。
専門家会議の意見の中で「インフルエンザは子供からの感染が多く、流行の原因になるのに対し、新型コロナウイルスを広めているのは主に大人であり、子どもは感染を拡大する役割をほとんど担っていない」という意見がありました。学校の休校がどれだけ感染拡大の防止に効果があるかは専門家の間でも意見が分かれています。
未知の部分が多いウイルスです。現時点で確定の情報ではありませんが、ウイルスの特性についてさらなる調査が必要です。専門家の意見やデータを収集し、確かな証拠のもとで柔軟に対策していく事が求められています。
また、オンライン教育など在宅で学べる環境の整備は喫緊の課題と感じます。まだまだ現状は会議も、事務も、学校の授業もオンラインでできる環境は整っていません。
仕事は通勤しなくてはいけない、申請の時は市役所に行かなくてはいけない、授業を受けるには教室に行かなくてはいけない。こういった環境を変えていかなければいけないと思います。まずは感染拡大の防止が第一ですが、ICT環境の整備も早急に進めていく必要があると強く感じています。