3月議会が終わり、本年度の予算が決定しました。この予算をもとに様々な施策が動き出します。その中で主な施策をまとめてみます。
【予算概要】
・予算総額 145億600万円(過去最大)
・市税 67億6983万円
・地方交付税 13億3300万円
・新たな借金 16億9110万円
・借金の残高 118億6400万円
【文化・教育】
・新図書館の建設に着手。完成は2年後。
・市内小中学校のトイレを洋式化。
・教育支援センターにスクールソーシャルワーカーを配置。(不登校やいじめなどの課題に対応)
・いじめ防止推進委員会を組織。(いじめ防止推進委員会について)
・菁莪小学校南校舎の大規模改修工事。(老朽化対策)
【都市整備】
・白岡駅西口線の用地買収に本格着手。(前年比80倍の予算。西口線とは白岡駅西口広場から栗橋線までの一本道のこと。)
・白岡宮代線の事前工事を開始。(白岡宮代線とは白岡駅東口から東北自動車道をまたいで市役所まで行く道のこと。)
・新白岡駅東口と西口の駅前広場の再整備に着手。(駅前広場中央スペースを有効活用するための設計を行う。朝夕の車の混雑解消が目的。)
・新白岡駅西口のトイレ設置の設計を行う。
・新白岡7丁目に公園を整備。
【子育て】
・野牛地区に民間認可保育所が新設。(昨年の白岡市の待機児童数は29人)
・白岡東小学校に第二児童クラブを新設。
・白岡市の子ども医療費支給を18歳まで拡大。(県内市町村では5番目)
・児童福祉施設での子どものショートステイ事業を開始。
【市のPR】
・シラオ仮面をプロデュース。
・女子栄養大学と連携して、新たな特産品を開発。
【農業】
・農作業機械の修繕費の補助を拡大。
・新規就農者への給付金を拡大。(後継者不足対策)
【生活関連】
・防災無線のデジタル化に着手。(音質が向上する。)
・太陽光発電設備費用の一部補助(5万円)、住宅用LED照明の設置費用の一部補助。(上限5千円)
・木造戸建て住宅の耐震診断費を補助(上限5万円)、耐震工事費用の一部補助。(上限40万円)
【所感】
まず教育や子育てなど未来への投資に予算を配分したことに賛成します。また都市整備が一歩前進する印象を持ちました。西口線の整備にもしっかり予算が計上され、本格的に動き出す事を期待しています。反面、都市整備の全体像と優先順位、そしてスケジュールを示すべきという事も言えます。
本年度は図書館など新たな公共事業建設が始まりますが、債務償還への対策と市内公共施設の今後の在り方を検討する必要があります。一斉に老朽化を迎える施設への対応は大きな課題です。また、白岡市のこれからを考えた時、遊休農地に対する具体的施策と、戦略的な土地利用の構想は必須です。この点は、是非積極的な姿勢で臨んで頂きたいと思います。